>>401
本書も、そういう都市研究の伝統に連なるものである。特に本書第Ⅵ部は、グローバルシティやゲーティッドシティなど、現代の都市の生態を分析しており、彼の都市研究家としての本領が発揮されている。その現代の都市が映し出していたのは、コトキンが「新しい封建制」と呼ぶ、階級格差が固定化して停滞する現代社会の未来であった。