>>429
1980年代のシリコンバレーは、平等主義の手本とされ、労働者階級や中産階級の人びとが持ち家を所有するようになる「カリフォルニア・ドリーム」を実現していた地であった。しかし、シリコンバレーがソフトウェア産業などのハイテク分野で世界的に優位に立つようになるや否や、階級間格差が拡大していき、今ではシリコンバレーの住民の3割近くが、公的・私的な経済援助に依存しているという。過去30年間で、雇用の中心が製造業からソフトウェア産業へと移行したことが原因の一つと考えられる。