政府は22日に公表した11月の月例経済報告で、国内経済の基調判断を10カ月ぶりに引き下げた。従来の「緩やかに回復している」との表現に、「このところ一部に足踏みもみられる」との文言を加えた。設備投資などの内需が力強さに欠けることを考慮した。

 月例経済報告は、景気に関する政府の公式見解。判断を引き下げた大きな理由は、設備投資の動きが弱いことだ。海外景気の先行き不安で、半導体製造装置をはじめとする機械への投資が伸び悩んでいる。また資材価格の高騰で、工場や倉庫などの建設を遅らせる動きも出てきた。設備投資の判断は1年11カ月ぶりに下方修正し、「持ち直しに足踏みがみられる」とした。

 個人消費は「持ち直している…(以下有料版で,残り182文字)

朝日新聞 2023年11月22日 10時59分
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