https://news.yahoo.co.jp/articles/ff2e949c52759b53713c5339ab41f163f4c937f3
 神経の興奮を抑える「ベンゾジアゼピン系(BZ薬)」と呼ばれる薬がある。
BZ薬は、抗不安薬や睡眠薬として非常によく使われてきた。抗不安薬、睡眠薬は医療機関を受診した患者の数%に処方されているとの推計もある。

だが、長く使うとやめづらくなる危険もある。
その大きな原因が依存だ。依存には薬を使いたいと強く感じる精神依存と、身体依存があり、BZ薬では後者が主に問題になる。
身体依存の状態になると、薬を減量や中止した際、薬を飲む前よりも強い不安や不眠に襲われたり、けいれんや発汗、吐き気といった症状が現れたりすることがある。

50代女性は、身体依存によって薬をやめられなかった経験がある。
使い始めて4年ほどたって、抗不安薬をやめようとしたが、強い不眠に苦しみ、断念した。
昨秋以降は強いまぶしさや光への不快感に苦しみ、「眼瞼(がんけん)けいれん」と診断された。
原因がわかっているわけではないが、この女性を診た井上眼科病院名誉院長の若倉雅登さんは「BZ薬が原因の可能性がある」と指摘する。

女性がいま疑問に思うことは、若倉医師の診療を受けるまで、女性を診た医師の誰も、身体依存のリスクを説明してくれなかったことだ。
1980年代にはすでに、治療で使う量でも長く使えば身体依存が生じうると報告されていた。
だが、厚生労働省が製薬会社に「薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること」と添付文書に書くよう求めたのは2017年のことだ。
BZ薬はそれ以前の薬よりも安全でよく効き、患者の満足度が高かったことなどが背景にある。

BZ薬の適正使用に詳しい高江洲義和・琉球大准教授(睡眠医学)は
「問題があるとわかっている薬を医療者がうまく使いこなせていないところに問題がある」と指摘。
大切なのは「入り口から始める出口戦略」だという。
「使い始めの段階で、医療者と患者が薬をやめる『出口』を話し合っておけば、後になってやめられないと慌てることはない」と指摘する。


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