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イタリア人宣教師オルガンティーノ

「日本人は全世界で最も賢明な国民に属しており、彼らは喜んで理性に従うので、我ら一同よりはるかに優っている。
我らの主デウスが人類に何を伝えたもうたかを見たいと思う者は日本へ来さえすればよい。

我々ヨーロッパ人は、互いの間では賢く写るが、日本人に比べるとはなはだ、野蛮であると思う。
私は毎日、日本人から教えられることを告白しなければならない。

信仰さえ別にすれば、我々は日本人よりもあきらかに劣っている。
京都は、ヨーロッパならローマにあたるが、科学、見識、文明はローマよりはるかに高尚である。
私は日本語がわかるようになってからは、世界にかくも聡明で明敏な人々はいないと考えるに至った」

オルガンティーノは秀吉のバテレン追放令でも脱出せず小西行長にかくまわれた。
上の言葉は、脱出するよう説得に来た仲間の宣教師に語ったもの。
後に前田玄以の仲介で秀吉に謁見し、京都住みを許された。

77歳で死ぬまで日本で暮らした。