https://news.yahoo.co.jp/articles/614f74cd4da77c85e2a47e4acabf7e65902680a0
※ソースに動画あり

宮城の海の味覚といえば、これから旬を迎える牡蠣、そしてホヤ。
今、この水産物に大きな被害が出ている。その原因の1つは海水温の高さ。いま海で何が起きているのか?

12月11日、女川町の竹浦漁港。宮城県漁協でホヤ部会長を務める阿部智さん(59)によると、今、宮城を代表する水産物「ホヤ」に異変が起きているという。

<宮城県漁協 ホヤ部会長 阿部智さん>
Q.白くフヤフヤになった状態は?
「あれが“夏腐れ(なつぐされ)”です。」

夏腐れ≠ニはホヤが死んでしまった状態のこと。こうなってしまうと、もう手が付けられないという。

<宮城県漁協 ホヤ部会長 阿部智さん>
Q.これ本来であれば何個くらいついてる?
「だいたい(1ブロックに)50〜60全部ついてる」

ホヤは3年から5年かけて養殖されるが、このエリアではその半数以上が死滅した。

<宮城県漁協 ホヤ部会長 阿部智さん>
「女川支部11か所から意見伺ったんですけども、かなりことは深刻だと思います。段階的じゃなく全般的に死滅しております。」

いま、海に何が起きているのか?理由の1つとして考えられているのは「海水温」だ。

<宮城県漁協 ホヤ部会長 阿部智さん>
「今年の8月、9月、10月もうちの方では水温が4〜5℃くらい高い、27.5℃くらい水深が下の方でも上がったんですよ、それが原因かな。」

普段とはあまりに違う海水温の高さ。水産物の研究を進める県の担当チームは2つの要素を指摘する。

<宮城県水産技術総合センター 養殖生産チーム 上田賢一 上席主任研究員>
「あたたかい暖流と言われる黒潮の影響が東北の方にも近年影響が及んでいると聞いていますし、今年であれば夏、気温が高ったので、
気温の方も少なからず影響しているのかなと思います」

宮城県女川町(江島)の今年の海水温のグラフをみると、一年を通して平年と比べて高く、9月上旬には平年を4・4℃上回った。
ホヤの養殖に適した温度が24度ほどまでとされる中、高い海水温が続いたことで死滅したとみられる。

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