最大震度7を観測した石川県の能登半島地震は8日で発生から1週間となった。7日午後2時現在、県内の死者は128人、連絡の取れない安否不明者は195人で、避難者は2万9千人近くに上る。県は被災者を県内外のホテルや旅館などに移す「2次避難」を本格化。悪天候による二次被害の発生や、被災者の間での感染症拡大に懸念が強まっている。

 死者は自治体別に輪島市69人、珠洲市38人、穴水町11人、七尾市5人、志賀町2人、能登町2人、羽咋市1人。道路の寸断などで輪島、珠洲両市を中心に少なくとも2300人以上が孤立状態にある。

 輪島市では地滑りの兆候や河川の滞留が見つかったため新たに避難指示が出され、県は雨や度重なる地震で地盤が緩んでいるとして注意を呼びかけた。

 降雪や寒さに加え、避難所では新型コロナウイルスの感染が広がる。一部自治体では民間賃貸住宅を借り上げて無償で提供する「みなし仮設住宅」受け付けが既にスタート。県も被災者を移す2次避難を見据え、行き先が決まるまでの滞在場所として金沢市の運動施設を確保。

2024年01月08日 06時11分共同通信
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