アメリカのバイデン大統領は人工妊娠中絶の権利を女性から奪ったのはトランプ氏だと批判し、今年の大統領選で中絶問題を争点にする考えを示しました。

バイデン大統領
「アメリカで(中絶の)自由を奪った最大の責任者はドナルド・トランプだ。女性の基本的な権利が奪われたのはトランプのせいだ」

人工妊娠中絶をめぐっては、連邦最高裁がおととし憲法上の権利と認めた判決を覆した結果、保守的な南部の州を中心に中絶を禁止するなどの動きが出ています。

バイデン大統領はトランプ政権で連邦最高裁の判事に保守派の3人が指名されたことを踏まえ、女性の権利と自由を奪ったのはトランプ氏だと厳しく批判しました。

その上で、バイデン政権は中絶の権利を擁護していくとして、選挙での投票を呼びかけました。

中絶問題はおととしの中間選挙で与党・民主党が争点に掲げ、善戦につなげた経緯があり、支持率で低迷するバイデン政権としては今年の大統領選でも中絶を争点化することで、女性や無党派層の支持を拡げたい考えです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2ccfbd80c0b82bcb1326527c44d459d3713e86ac