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 タイの小さな村で今月、人間のような頭を持つ奇形の子牛が誕生し、村人たちを驚かせた。
先天性奇形の原因は、遺伝子の突然変異や感染症などいくつか考えられるが、
非常に稀な外見を持つ子牛を見た村人たちの中には「縁起がいい」などと信じる者もいたという。
タイのニュースメディア『Thaiger』などが伝えた。

タイ南部ナコンシータマラート県ナボンで23日夜、奇形の子牛が誕生し、Facebookユーザー「アヌポン・ヌムヌアンさん(※タイ語表記割愛)」が
生まれたばかりの子牛の写真を投稿した。
アヌポンさんは農場を経営していると思われ、写真には「これは人? それとも牛? ちょうど私が取り上げたところだよ」と言葉が添えられている。

問題の個体はピンク色の体をしているが、頭が人間のようで被毛が少し生えている。
また顔の真ん中には鼻か口と思われる穴が開いており、目はどこにあるのかはっきりせず、耳の位置にはコブのような膨らみがある。

なおこの個体は生まれてすぐに死んでしまったそうだが、村人たちをはじめSNSでは
「これは人間と獣と間にできた子ではないか」
「誰か牛と遊んだ奴がいるのではないか」
「これは半人間だね」
という噂でもちきりとなったという。

ところが科学者たちは、「人間のDNAは牛とはかけ離れており、奇形であろうとなかろうと子を作り出すことはできない」と噂を否定。
コメント欄でも、「人間が人間以外の動物を妊娠させることはできないよ。学校で習わなかったかい?」
「遺伝子の突然変異だろう」といった声が寄せられた。

ただ一部の村人たちの中には
「縁起が良い証拠」
「この牛は幸運をもたらすに違いない」
と信じる者もいたようで、ちょっとした騒ぎになったという。

ちなみに今回のように奇形の子牛が生まれる原因には、遺伝子の突然変異や染色体異常、両親からの遺伝といった遺伝的要因と、
胎児が化学物質や薬物、放射線などの有害物質に晒される、母牛が妊娠中に感染症に罹る、栄養の欠乏、ストレスなどの環境的要因があげられるという。

同様の例では昨年8月、ナイジェリアで人間にそっくりなヤギが誕生し「ハーフでは?」と驚きの声があがっていた。
また2021年にはインドでも、人間の顔をしたヤギが誕生し、村人たちは「神からの警告」「凶兆」と述べていた。