結婚、子育て どう両立 建設業で働く女性の本音紹介 無料冊子「けんせつ姫」第4号を発刊:東京新聞
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2024年1月30日 08時15分

 無料冊子「けんせつ姫」第4号を手にする柴田久恵社長=船橋市の土佐工業で

 「建設業界で働く女性が増えてほしい」との思いから、千葉県船橋市三咲の建設会社・土佐工業が無料冊子「けんせつ姫」の第4号を発刊した。2018年2月の創刊号以来、19年2月、20年2月と続けてきたが、第4号はコロナ禍もあって約4年ぶりの発刊となった。編集長でもある社長の柴田久恵さん(51)は「結婚や子育てをしながら頑張っている女性たちの働きぶりとともに、彼女たちがどう考えているかを知る機会になれば」と話している。(保母哲)

 「離婚して子ども3人を1人で育てなければいけなくなりました。(略)日当がいいからと鉄筋屋さんでアルバイトをしていたので、経験を活(い)かせるなとこの業界に」
 「忍耐力や気配りが出来る女性の方が建設業は向いていると思う」
 「建設業界をテーマにした映画を作りたいです! この映画が、女性の建設業を知るきっかけになってほしい」

 第4号でも船橋市や川崎市、北九州市など各地で、塗装・配管作業員、補修職人として働く9人のインタビューを収録。現場での仕事の様子を収めた写真のほか、家族や休日の写真、1日のスケジュールなども掲載している。市役所の下水道施設課などで働く女性や高校生も収めた。

 冊子名「けんせつ姫」は、「男性の職場」とのイメージが強い建設業界で、女性を応援し、希望者が増えるように-との願いを込めて命名。人手不足が続く業界だが、柴田さんは「建設業にはさまざまな仕事がある」と話し、建築や土木、大工だけでなく、電気工事、内装仕上げ、建具、建具清掃施設など29業種があると説明する。

 小中学生3人の子育てをしており、「建設業界の女性は結婚や出産を機に辞める、とのイメージがまだまだ根強い。だけど、そうじゃないこと、やりがいのある職場であることを知っていただきたい」と女性たちにエールを送る。
 1万5千冊を製作し、建設科や土木科などがある全国の学校約千校をはじめ、業界団体や企業に配布する。次号も発刊する予定という。


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