>>24 からの続き
現在、A子さんは弁護士に相談し、慰謝料と治療費を求める損害賠償請求の訴訟準備を進めている。

「Xの弁護士を通じて、被害届を取り下げ示談にしてもらえないかと依頼がきましたが、
応じるつもりはありません。
恋愛感情とは別に、あの対応は警察官としてあってはいけないことです。
事件をなかったことにしようとした彼らを、とうてい許せません」

兵庫県警に一連の事件について確認したところ、
「個別の案件については、お答えできません」との回答だった。

長年、警察組織の腐敗を追求してきたジャーナリストの寺澤有氏が解説する。

「上司がやってきて、脅し文句を駆使しながら、事件をなかったことにしようとする。
これは身内に不祥事が起きた際の、警察の典型的な手口です。
事件化しないように被害者当人へ圧力をかけるのも当り前で、仕方なく捜査をする場合も、
起訴を避けるために証拠を隠滅したり、恣意的な調書を検察へ送ります。

“ストーカー対策” という名目で誓約書を書かされたり、データを消させられたりしたのも、
隠蔽工作の一環ですよ」

“犯罪” をなきものにしようとする警察を、司法の番人と呼べるのか。

( 週刊FLASH 2021年11月30日・12月7日合併号 )