「恋愛強者は3割」となる理由

ところで、なぜいつも「恋愛強者は3割」になるのでしょうか?
それは恋愛が相対的なものだからです。普遍的、絶対的にモテる人間というものが存在するわけではなく、
その時代背景や属する集団の中において、その時々の環境に応じて上位3割がモテるという位置を獲得するに過ぎないのです。
興味深いのは、冒頭に述べた「働きアリの法則」と同様ですが、個人の能力の問題ではなく、置かれた環境の中で相対的に「モテる・モテない」が決まることです。
仮に、クラスの中でモテる3割の男子が全員転校してしまったとしたら、残った7割の中から上位3割のモテる子が生じます。

したがって、いつの時代も3割しか恋愛強者がいないのに、なぜ1980年代までは皆婚できたのか?という疑問が払拭できます。
彼女・彼氏のいる恋愛強者から結婚していけば、当然残された7割が恋愛強者へと相対的に格上げされていくからです。恋愛強者が早々に既婚者となってくれればくれるほど、残りの7割にチャンスが巡ってくるわけです。