ウクライナ政府で安全保障政策の枢要を担うオレクシー・ダニロフ国家安保国防会議書記が毎日新聞の単独インタビューに応じた。

 ロシアが11月の米国大統領選挙の前までにウクライナとの戦争の終結を目指し「今夏に決着をつけようと躍起になっている」と、警戒感をあらわにした。戦争が3年目に入り、じわりと広がる停戦論に対しては「ロシアは停戦で次なる侵攻を準備する」と反論した。

 ダニロフ氏は、ゼレンスキー大統領が議長を務め、国防相ら主要閣僚が参加する国家安保国防会議を統括する立場にある。インタビューは首都キーウ(キエフ)で2月26日に行った。

ロシアが戦争をやめることはない
 戦況に関して、ゼレンスキー氏はこの前日の記者会見で、ロシア軍の新たな攻勢が「早ければ5月末までに始まる」との見方を示している。

 ダニロフ氏はこの発言について「ロシアは、11月の米大統領選が終わるまで…(以下有料版で、残り685文字)

毎日新聞 2024/3/5 06:30
https://mainichi.jp/articles/20240303/k00/00m/030/081000c