総務省が5日発表した2月の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が106.2と前年同月比で2.5%上昇した。伸び率は1月の1.8%から4カ月ぶりに拡大した。日銀の物価安定目標の2%を2カ月ぶりに上回った。

QUICKが事前にまとめた市場予測の中央値と同じだった。政府の電気・ガス料金の抑制策が開始から1年たち、物価を押し下げる効果が弱まった。宿泊料は上昇率が拡大した。生鮮食品を除く食料は伸びを縮めたものの、高い水準で推移している。

都区部の中旬速報値は全国の先行指標とされる。生鮮食品を除く総合指数は前年同期と比べて30カ月連続で上昇した。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.1%上がった。生鮮食品を含む総合指数は2.6%上昇した。

日本経済新聞 2024年3月5日 8:36
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