★「ウクライナ東部2州でロシア系民間人1万3000人が虐殺された」侵略戦争の口実は、ロシアの捏造プロパガンダ。

ロシア政府が発した「侵攻前にロシア系住民の多いウクライナ東部ルハンスク&ドネツク2州で、ウクライナ軍とネオナチによって民間人1万3000人が虐殺された」という情報がSNSで拡散された。

2014年にこの地方のロシア系住民が武装して独立を宣言。以来、ウクライナ政府との間で内戦状態が続いている。


だが、「民間人1万3000人がウクライナ軍に虐殺された」というのは事実ではない。1万3000人という死者数の内訳は以下のとおりである。

・民間人は少なくとも3350人
・ウクライナ軍は約4100人
・親ロシア派武装勢力は約5650人

つまりこれは、民間人の死者数を示すものではなく、民間人にウクライナ軍・親ロシア派勢力双方の兵士の死者数を合計した数字なのである。

また、民間人の死についても、そのすべてをウクライナ軍による攻撃の犠牲者だとするのは誤りだ。欧州安全保障協力機構(OSCE)の報告には、ウクライナ支配地域と親ロシア派の支配地域の双方における民間人の死亡が数字を挙げて記載されている。

また、ヒューマン・ライツ・ウォッチなど複数の人権団体は親ロシア派武装勢力による人権侵害についての報告をまとめている。

 こうして見てみれば、「ウクライナ軍とその傘下にいるネオナチによって民間人1万3000人が虐殺された」という説明が全く事実に反していることは明らかだろう。

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