日本維新の会の県組織は25日、川崎市議会で会派の決定に背く採決行動を取ったとして、三浦恵美市議=中原区=を離党勧告の処分にしたと発表した。三浦氏からは離党届が提出されているが、受理していない。
 三浦氏は18日の市議会本会議で、大阪・関西万博の開催時期などを見直すよう求める意見書と、市の行政文書を修正するよう求める意見書の採決に当たり、賛成票を投じた。維新が党を挙げてこの万博を推進していることを踏まえ、市議団は反対することを決めていた。三浦氏は昨年も市議団の決定に従わず、役職停止3カ月の処分を受けている。
 三浦氏は25日に市議団を離脱し、市議会では無所属になった。維新会派には無所属の重冨達也市議=同区=が加わり、「あしたの川崎・日本維新の会」と名称を変更。人数は5人で、代表質問ができる交渉会派を維持する。(志村彰太)

東京新聞 2024年3月26日 07時32分
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