EUは概して米国を上回る援助を行っているが、1,440億ユーロの拠出誓約のうち供与されたのは770億ユーロに過ぎず、そのほとんどは軍事援助ではなく財政援助である。
ハンガリーのオルバン首相は先日、マー・ア・ラゴの邸宅でトランプ大統領と夕食を共にした後、トランプ氏が大統領になればウクライナには「もう1ペニーも」送らないだろうと述べた。そして今、オルバンは他のヨーロッパの指導者たちにも同様の姿勢をとるよう促している。

例えば、オーストリアの極右政党、自由党の党首であるヘルベルト・キックルは、ハンガリーを自らの "モデル "と呼んでいる。今秋のオーストリアの選挙後に彼が首相に就任すれば、EUのウクライナへの資金援助やキエフのEU加盟に向けた動き、さらには対ロシア制裁に拒否権を発動することは確実だ。

とはいえ、2022年以降の世論調査ではキクルがリードしている。

世論調査によると、欧州議会選挙では、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、フランス、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、スロバキアの9つのEU加盟国で欧州懐疑派政党が勝利すると予想されている。さらにブルガリア、エストニア、フィンランド、ドイツ、ラトビア、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、スウェーデンの9カ国では2位か3位になると予想されている。