【ワシントン=芦塚智子】11月の米大統領選に向けて候補者の擁立を目指してきた超党派団体「ノー・レーベルズ(No Labels)」が4日、擁立を断念すると発表した。民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領による再対決の構図が固まるなかで「第3の候補」の発掘を目指したが、有望な候補を見つけられなかった。

同団体は声明で「勝てる候補」が現れなかったと説明した。「米国民はかつてなく大統領選で独立候補を受け入れるようになっており、米国を結束できるリーダーシップを欲している」と指摘。今回の大統領選は最も国を分断させる選挙になる可能性が高いとし、政策を巡る対話を促す運動などを続けると強調した。

米メディアによると、ノー・レーベルズは共和党の大統領候補指名争いから撤退したクリスティー前ニュージャージー州知事やヘイリー元国連大使、民主党のマンチン上院議員など十数人の擁立を検討したが、実現しなかった。

今回の大統領選にはロバート・ケネディ・ジュニア氏が無所属で立候補している。

日本経済新聞 2024年4月5日 7:27
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