消費増税から間もなく1ヶ月。“大盛りモーニング”の激戦区・岐阜市の喫茶店が、苦渋の決断を迫られていました。値上げか、それとも品数を減らすのか、果たして…。
JR岐阜駅の近く、40年以上続く老舗喫茶店『銀の茶屋』。どこにでもある喫茶店のようですが、常連客を虜にする、あるメニューが…。
女性客:
「ホントにいいと思います。サンドイッチが結構ボリュームありますし」
別の女性客:
「こんな沢山つくところないもんな。おかわりできるしね、コーヒーが」
また別の女性客:
「採算合うのかなとか思って」
それは、ボリューム満点の大盛りモーニング。
コーヒー1杯の値段で、小倉とジャムのトーストにゆで卵、マカロニサラダ、茶わん蒸しに、バナナまで。さらにコーヒー1杯おかわり無料という大盤振る舞い!トーストは無料でサンドイッチにも変更できます。
実は1世帯当たりの喫茶代が全国の県庁所在地で最も高い岐阜市。街中には至る所に店が立ち並ぶ全国有数の喫茶店激戦区なんです。
そんな中、40年にわたり市民に愛されてきた老舗大盛りモーニング店で10月、ある異変が起きていたんです。
(リポート)
「店の入り口には『価格改定 値上げのお知らせ』と書いた手書きのポスターが貼られています」
それはメニューの一斉値上げ。
10月1日の消費増税に合わせ、名物の大盛りモーニングは380円から400円へ、“20円の値上げ”に踏み切りました。その理由を聞いていみると…。
マスター:
「利益カツカツのところに来て、仕入れ価格が2%上乗せ、食材以外の物も2%上乗せになってきて、これ以上は無理だと」
増税と原材料の高騰でモーニングの価格に占める原材料費の割合は、数年前は3割ほどでしたが現在は4割に上昇したといいます。
マスター:
「コーヒーはもう今回のタイミング以前に上がっているし。卵はじわりじわり上がったり下がったり、でも下げ幅が少ないから上がっている。マヨネーズ、マーガリン、サラダオイル、一回たたかれたくらいでは高くても買っちゃえと思っていたのが、トータル的に仕入れいくら、売り上げいくらと考えると、ものすごい負担やね」
今回400円に値上げしたモーニング1セットでも、原材料費を引くと単純計算で240円ほど。仮にお客さんが100人入っても2万4000円にしかならない計算です。
さらにここから家賃や人件費、光熱費などが引かれるため残る利益はごくわずか…といいます。
でも、あの大盛りモーニングの量を少し減らすことは考えなかったのでしょうか?
マスター:
「量は絶対変えられない。岐阜ではね、特にここの近辺、モノの価値観が増えることはいいと。モーニングの品数がコロッケ、フルーツ、増えることは大歓迎。例えば値段上げない代わりに今まで付けた茶わん蒸しをやめますと、別料金でとなったら誰も頼まない。厳しい」
老舗喫茶の苦渋の値上げ。その裏にはモーニング激戦区岐阜ならではの事情があったようです。
一方、毎日のように通う常連客の反応は…?
女性客:
「いいよ!上がったら上がったでいいよ。パチンコやるわけでもお酒飲むわけでもないし。まぁ楽しみや、これがね」
別の女性客:
「20円ね〜。そんな、もっと上げないけません。(Q.値上げは大丈夫?)もう全然何言ってるんですか、無理しないでほしいと思いますよ。長く続けてもらって私たちはありがたいと思います」
…と、喫茶店愛あふれるお答えでした。
マスター:
「『もっと早くあげないかんわ』と言ってくれるお客さんが、どれだけリピーターで来てくれるか。本当にマネジメントというか、経営をしっかりしていかないと」
東海テレビ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191029-00025065-tokaiv-bus_all
JR岐阜駅の近く、40年以上続く老舗喫茶店『銀の茶屋』。どこにでもある喫茶店のようですが、常連客を虜にする、あるメニューが…。
女性客:
「ホントにいいと思います。サンドイッチが結構ボリュームありますし」
別の女性客:
「こんな沢山つくところないもんな。おかわりできるしね、コーヒーが」
また別の女性客:
「採算合うのかなとか思って」
それは、ボリューム満点の大盛りモーニング。
コーヒー1杯の値段で、小倉とジャムのトーストにゆで卵、マカロニサラダ、茶わん蒸しに、バナナまで。さらにコーヒー1杯おかわり無料という大盤振る舞い!トーストは無料でサンドイッチにも変更できます。
実は1世帯当たりの喫茶代が全国の県庁所在地で最も高い岐阜市。街中には至る所に店が立ち並ぶ全国有数の喫茶店激戦区なんです。
そんな中、40年にわたり市民に愛されてきた老舗大盛りモーニング店で10月、ある異変が起きていたんです。
(リポート)
「店の入り口には『価格改定 値上げのお知らせ』と書いた手書きのポスターが貼られています」
それはメニューの一斉値上げ。
10月1日の消費増税に合わせ、名物の大盛りモーニングは380円から400円へ、“20円の値上げ”に踏み切りました。その理由を聞いていみると…。
マスター:
「利益カツカツのところに来て、仕入れ価格が2%上乗せ、食材以外の物も2%上乗せになってきて、これ以上は無理だと」
増税と原材料の高騰でモーニングの価格に占める原材料費の割合は、数年前は3割ほどでしたが現在は4割に上昇したといいます。
マスター:
「コーヒーはもう今回のタイミング以前に上がっているし。卵はじわりじわり上がったり下がったり、でも下げ幅が少ないから上がっている。マヨネーズ、マーガリン、サラダオイル、一回たたかれたくらいでは高くても買っちゃえと思っていたのが、トータル的に仕入れいくら、売り上げいくらと考えると、ものすごい負担やね」
今回400円に値上げしたモーニング1セットでも、原材料費を引くと単純計算で240円ほど。仮にお客さんが100人入っても2万4000円にしかならない計算です。
さらにここから家賃や人件費、光熱費などが引かれるため残る利益はごくわずか…といいます。
でも、あの大盛りモーニングの量を少し減らすことは考えなかったのでしょうか?
マスター:
「量は絶対変えられない。岐阜ではね、特にここの近辺、モノの価値観が増えることはいいと。モーニングの品数がコロッケ、フルーツ、増えることは大歓迎。例えば値段上げない代わりに今まで付けた茶わん蒸しをやめますと、別料金でとなったら誰も頼まない。厳しい」
老舗喫茶の苦渋の値上げ。その裏にはモーニング激戦区岐阜ならではの事情があったようです。
一方、毎日のように通う常連客の反応は…?
女性客:
「いいよ!上がったら上がったでいいよ。パチンコやるわけでもお酒飲むわけでもないし。まぁ楽しみや、これがね」
別の女性客:
「20円ね〜。そんな、もっと上げないけません。(Q.値上げは大丈夫?)もう全然何言ってるんですか、無理しないでほしいと思いますよ。長く続けてもらって私たちはありがたいと思います」
…と、喫茶店愛あふれるお答えでした。
マスター:
「『もっと早くあげないかんわ』と言ってくれるお客さんが、どれだけリピーターで来てくれるか。本当にマネジメントというか、経営をしっかりしていかないと」
東海テレビ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191029-00025065-tokaiv-bus_all