アイドルグッズ専門店「特に人気が高いのは桜田淳子、河合奈保子、中森明菜」
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2023.01.07 11:00

「『保存しておけばいずれ価値が上がる』という考え方は1980年代以前には浸透しておらず、昭和のアイドルグッズは貴重です」

こう語るのは東京・八幡山にある「カルチャーステーション」の田川修さん。同店はお宝ブーム沸騰前の1991年に創業した。

「買い取り希望の方には主に3つのパターンがあります。結婚や終活のための整理、以前のコレクションを売って新たな収集を始めるための資金作り、年末の大掃除による処分です」

店で特に人気の高いアイドルは桜田淳子、河合奈保子、中森明菜だという。

「基本的に無名時代やデビュー当時のグッズには希少性があります。また“売り”の部分があるかも重要です。森高千里さんなら脚が写っているか、榊原郁恵さんや河合さんなら水着の写真だと価値が上がります。松田聖子さんは“聖子ちゃんカット”の頃の需要が高いです」

どこからでも購入できるオンラインショップも充実している同店のラインナップを一部紹介しよう。

●森高千里 シール 5500円
 シングル「17才」時期の販売品。森高の場合、脚が写っているかが重要。“初期グッズ”も大事な要素。

●森高千里 テレカ50枚セット 10万円
 ファンクラブ(FC)会報「珠里亜」1号から50号の表紙をテレホンカードにした「ジュリア/Julia Volume 50 Memorial Special」。FC限定の上に、コンプリートされているため高額に。

●森高千里 カード型電卓 8800円
 デビュー6年目の1992年、新星堂でのアルバム「ROCK ALIVE」購入者に配布された珍品。手のひらに収まる小さいサイズで持ち運びにも便利。

●中山美穂 缶ペンケース 1980円
 近年、歌手活動を再開したミポリン。文房具屋などで売られており、一般に流通していたため高値はつかないが、当時の価格の4倍弱になっている。

●青木美津子&岡本夏生 ポスター 4万4000円
 レースクイーングッズ収集家垂涎の「日清カップヌードル」レーシングチームのポスター。

●ピンク・レディー 小銭入れ 3080円
 子供向けグッズが大量に生産されていたピンク・レディー。その数の多さからプレミアはつきにくいが、安定的な人気がある。

●菊池桃子 ジグソーパズル 5500円
 1980年代、アイドルグッズの一つだったパズル。400ピースの「桃子」は当時の価格1300円が4倍強に。菊池のグッズコレクターは今も多い。

●夏目雅子 ポスター 8万8000円
「カネボウ化粧品」宣伝用で非売品のため一般人は入手できず。セクシーショットで価値上昇。

●中森明菜 ポスター 11万円
 レコード店に貼られていたシングル「飾りじゃないのよ涙は」販売告知用のため希少性が高い。

●河合奈保子 1983年カレンダー 2万9700円
 増刷のないカレンダーはレア商品になりやすい。河合奈保子の場合、水着姿の有無もポイント。

●キャンディーズ ポスター 7150円
 アルバム「ファイナルカーニバル プラス・ワン」の購入者特典。ミニスカート姿で金額上昇。

●岡田有希子 直筆サイン入り色紙 3万3000円
 シングル「リトルプリンセス」発売時のサイン色紙。右下のレコード会社のマークが本物の証明。コンサート告知のチラシも付く。

■『カルチャーステーション』
住所:東京都世田谷区八幡山3-32-23-1F
営業時間:12時~20時
休:無(12月31日、1月1日~3日を除く)

取材・文/岡野誠 撮影/下城英悟