星の成長にはそれを取り巻くガスと塵の存在が不可欠。そして今回チリのアタカマ砂漠にあるアルマ望遠鏡が捉えたのは、赤ちゃん星(原始星)「IRAS 05413-0104」の周囲で観測されたハンバーガーのような構造です。この研究はサイエンス・アドバンシスに掲載されています。

この回転する円盤部分は鉄やケイ酸のような星間物質からできており、中心の原始星を成長させています。台湾の中央研究院天文及天文物理研究所の研究者のChin-Fei Lee氏によると、中心の黒いラインは温度が低い領域で、星によって加熱されている上下の物質に挟まれているそうです。

このIRAS 05413-0104の質量は太陽の3〜5倍ほどもありますが、その年齢はたったの4万歳。太陽の約45億年と比べると、まさに昨日生まれたような星です。そしてこのような原始星でハンバーガーのような円盤構造がサブミリ波観測で捉えられたのは、今回が初めてとなるのです。

2017/4/21(金) 10:43配信 sorae.jp
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