照明が明るくなったり暗くなったりしてちらつく現象「電圧フリッカ」が、県北部など九州各地で発生している。

九州電力大分支社によると、急激な太陽光発電の普及拡大が要因。
感電や停電など安全面の心配はないが、これから広域的に起きる可能性が高くなる時季になるため、対策を急いでいる。

電圧フリッカは送電線の電圧が繰り返し変化することで起きる。九電管内では2015年度からの2年間で23回発生。
今年は1月1日と2月19日の昼間、九州全域で起き、県内では杵築市などから計26件の問い合わせがあった。

太陽光発電設備(出力50キロワット未満)が急激に普及。設備に付属する装置「パワーコンディショナ(PCS)」が電圧調整のため送電網に注入している「無効電力」の量が急増したのが原因という。

同支社は「太陽光発電自体に問題があるわけではない」とした上で、「無効電力の注入を抑制するPCSの設定変更などの対策を進めている」と説明。
家庭用太陽光発電は無効電力の影響が小さく、対策の必要はない。

春は電気の使用量が減る一方、太陽光発電の発電量は増えるため、昼間(正午〜午後2時ごろ)に電圧フリッカが起きやすくなる。

同支社は「白熱球や蛍光灯がちらついても感電や停電の心配はない。
不明な点があれば最寄りの営業所などに相談を」と呼び掛けている。

配信 4月21日大分合同新聞夕刊

大分合同新聞 ニュースサイトを読む
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/04/21/131110778

※参考ニュース 毎日(4/18朝刊)
九州電力 照明のちらつき、GW前後発生も 電圧不安定で
https://mainichi.jp/articles/20170418/ddp/008/020/016000c