世帯収入が低いほど、医療費を負担と感じて治療をやめる割合が増え、年収400万円未満では中断理由の3分の1に上るという調査結果を、日本医療政策機構がまとめた。

 800万円以上の回答割合より2倍多く、所得格差が治療の継続に影響している。

 調査は2016年11〜12月、インターネットで行われた。高血圧や糖尿病など生活習慣病の治療を中断した252人に、その理由(複数回答)を選んでもらったところ、「費用(医療費)の負担が大きかった」(25%)は、「通院の手間」(31%)、「仕事や家庭環境の変化」(27%)などとともに上位を占めた。

 「医療費の負担」と答えた人の割合を世帯収入別に見ると、400万円未満は34%で、治療を中断した理由のトップだった。この割合は収入が低いほど増え、400万円以上800万円未満は24%、800万円以上は17%となった。

2017/4/22 17:37配信 読売新聞
http://yomiuri.co.jp/national/20170422-OYT1T50070.html?from=ytop_ylist