ネット通販サイトamazonに可愛らしい「隠れイラスト」が潜んでいると話題になっています。調べてみると、10年ごしの意外な事実がイラストで明らかにされていました。(朝日新聞デジタル編集部・信原 一貴)

■19万字の一番最後に

 イラストを見る方法は簡単です。amazonのトップページを表示し、右クリックして「ソースを表示」を選択。すると約19万5000字におよぶソースコードが表示されます。末尾まで、画面をスクロールさせてください。

■13カ国で確認

 「MEOW」と鳴いている鳥が、文字列だけで描かれています。MEOWとは猫の鳴き声、日本語で言う「ニャー」です。なぜ?

 この不思議なイラスト。4月に入りツイッターで「偶然amazonのソースコードの中でアヒルがニャーと鳴いているのを見つけてしまった」と、つぶやきがあると8000回以上リツイートされる反響を呼びました。

 いったい、いつから潜んでいたのでしょうか。

 まずこのイラスト、中国を除く13カ国のamazonで見つけることができました。ワールドワイドな存在のようです。

 様々なサイトの過去の状態が見られるネットアーカイブで調べたところ、2016年7月に米国、9月には日本でソースコードに登場。その後、じわじわと世界各国で話題になっていることが分かりました。

■「MEOW」に歴史あり

 amazonがこうした「いたずら」を仕掛けるのは初めてではありません。

 実はソースコードの末尾には長年、「MEOW」という鳴き声だけが書かれてたのです。ネットアーカイブで調べると、MEOWの初登場は、日米ともに2006年までさかのぼります。

 登場当時の英語圏の掲示板を見ると、やはり見つけた人が驚いています。「ページが正しく表示されたかを見る目印では?」などと臆測が飛び交う一方、「猫がソースコードを書いたからだよ」といったジョークも。

 それから約10年。「MEOW」と鳴いていたのは、実は猫ではなかった…というオチがついた形です。

 MEOWについて、アマゾンジャパンは「まことに申し訳ありませんが、コメントを控えさせていただきます」としています。

■様々な企業にも「隠し」

 隠しイラストやメッセージは、さまざな企業のサイトで見られます。

 コカ・コーラの公式サイトは、ソースコードをのぞくと…

 おなじみの「Coca-Cola」のロゴマークが文字列で描かれています。

 料理サイト「クックパッド」のソースコードにも、おなじみのコック帽のロゴマークが隠れています。その下には「Hi! We're hiring」の文字。「人材募集中」の意味通り、採用サイトのURLも添えてあります。

 立ち食いそばチェーン「名代富士そば」の公式サイトには、思わず笑顔。かわいい料理人のイラストが、こっそり隠されています。

4/23(日) 7:00配信 withnews
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-00000003-withnews-sci
※ソース内の 「【画像】amazon、コカ・コーラ…有名サイトの「隠しイラスト」紹介」 より、隠しイラストが閲覧できます。

画像
https://amd.c.yimg.jp/amd/20170418-00000003-withnews-000-1-view.jpg
※画像は加工しています。