【パリ=三井美奈】フランス大統領選で23日に決選投票進出を決めたマクロン前経済相が同日夜、パリの有名レストランで支援者を集めて宴会をしたことから、「はしゃぎすぎ」とひんしゅくを買った。

 この店は画家のピカソやモディリアニらが集った老舗。赤いビロード張りの椅子が置かれた豪華な内装で観光客にも人気がある。
マクロン氏は23日、投票結果を受けて演説した後、妻と店に向かい、経済学者や芸能人ら支援者約50人と24日未明まで歓談した。その様子がテレビで生中継され、共に決選投票に進むルペン陣営の幹部から「まるでもう勝ったかのよう」と皮肉を浴びた。決戦投票に向けた世論調査では62%がマクロン氏を支持している。

 フランスでは、サルコジ前大統領が2007年の大統領選の勝利後、パリの有名レストランで宴会を開いて「成金大統領」と批判を浴びた。
元投資銀行の行員のマクロン氏は「またも成金候補か」とやゆされ、陣営は24日、「そんなに高い店ではない」と沈静化に懸命となった。

http://www.sankei.com/world/news/170425/wor1704250033-n1.html