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【5月13日 AFP】イタリア中部ジリオ(Giglio)島沖で2012年に起き32人が死亡したクルーズ船「コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号」座礁事故をめぐる裁判で、同国の最高裁判所は12日、元船長のフランチェスコ・スケッティーノ(Francesco Schettino)被告(56)に対し下級審が言い渡した禁錮16年の刑を支持する判決を下した。

 判決を受け、同被告は直ちに首都ローマ(Rome)の刑務所に収容された。遺族らの弁護士は「ついに正当な裁きが下された。この判決により、愛する人を失った人々の心が安らぐことを願う」と述べている。

 事故発生時、乗客乗員の避難完了を待たず船を放棄したスケッティーノ被告はメディアから「臆病船長」と呼ばれ、2015年に過失致死などの罪で有罪判決を言い渡された。弁護側は今後、欧州人権裁判所(European Court of Human Rights)への提訴も検討するとしている。(c)AFP

2017/05/13 04:05(ローマ/イタリア)

イタリア・グロッセートの裁判所を去るクルーズ船「コスタ・コンコルディア号」の元船長、フランチェスコ・スケッティーノ被告(2013年4月15日撮影)。(c)AFP/Tiziana FABI
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イタリア中部ジリオ島沖で座礁したクルーズ船「コスタ・コンコルディア号」(2012年1月18日撮影)。(c)AFP/Vincenzo PINTO
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