セキュマーク・ジャパンは、偽造防止用の微細金属片「マイクロドット」の新たな装着技術を確立した。
これまでフィルムなどの素材に印刷し、製品に貼り付けてきたが、製品に直接付着させる技術を開発、柔軟な供給方法を構築した。
これにより、同社はマイクロドットの普及・拡販を加速させ、2019年12月末までに売上高1億円を目指す。

セキュマーク・ジャパンは約1年半かけて印刷機械の製造販売を手がけるミヤコシ(千葉県習志野市)と共同で装着技術を開発した。
印刷機にディスペンサーを取り付け、樹脂製接着剤と混合したマイクロドットを製品に一定間隔で吐出する。
印刷ラインに組み込めば1分間当たり約50メートル、最小で2・5ミリメートル間隔で加工できる。

マイクロドットは表裏にロゴマークなどをホログラム加工、裏に識別コードなどをレーザーエッチングする。
40倍以上の顕微鏡などで確認できる。
識別コードを登録し、正規品であることを証明し、偽造品の流通などを抑制できる。
消費税抜き価格は3万回分の装着で1万6900円から。別途、製版代55万円が必要。ディスペンサーは約250万円。

これまでシルクスクリーン印刷を使い、0・2ミリ―0・5ミリメートル、厚さ0・01ミリメートルのニッケル製金属片を紙やフィルム、布など素材に印刷し製品に貼るなどしてきたが、印刷できる素材に限定されるためマイクロドットの普及に課題があった。

写真:製品に貼り付けて偽造品の流通などを抑制する
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http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00429480?twinews=20170525