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2017/05/26(金) 20:34:02.99ID:CAP_USER9イギリス・マンチェスターのテロでも使われたとみられる、いわゆる即席爆弾。過激派がネットに次々公開するその作り方を、あえて再現する会社がありました。
「地下の『キッチン』に行こう」(爆発物専門家 アヴィ・イカー氏)
中東イスラエル、テルアビブ大学の地下。そこに「キッチン」と呼ばれる特別な実験室があります。
「本当にこんな汚いところを撮影するの?」(爆発物専門家 アヴィ・イカー氏)
イカーさんは爆発物の専門家です。ここでは、イスラム過激派がネット上で拡散させている即席爆弾のつくり方、彼らの言う「レシピ」の研究を行っているのです。
「クッキングを始めましょう。準備するのに数分かかりますよ」(爆発物専門家 アヴィ・イカー氏)
実験室を運営しているのはテロジェンスという民間企業です。世界20か国の治安当局と契約を結び、イスラム過激派がネットを通じてやり取りしている即席爆弾などに関する情報を集め分析しているのです。社員のほとんどはイスラエルの元情報機関員。「アバター」と呼ばれる架空の人物になりすましてバーチャル空間でイスラム過激派に近づくのです。
「それぞれの『アバター』には生い立ちがあり、具体的なミッションがあります。絶対に疑われないように、完全に信ぴょう性がある『人物』につくり上げています」 (テロジェンス社 社員)
イスラム過激派の信用を得て情報を引き出します。
「バーチャル世界のスパイ映画のようなものです。うちの社員はいろんな言語を話しますし、みんな情報機関にいたので、『隠密』に物事を運ぶ方法を知っているのです」(テロジェンス社 上級アナリスト マイケル・カーダシュ氏)
この日は、最近ネット上に公開された映像の分析が行われていました。中国から来たウイグル系のイスラム過激派の戦闘員がシリアで即席爆弾をつくる様子が映っています。
「手元が見えるか?銀色だろう」(テロジェンス社 上級アナリスト マイケル・カーダシュ氏)
彼らが着目したのは銀色になった戦闘員達の手元。爆薬にある物質を混ぜて威力を高めていることが分かるのです。
「彼らは得たノウハウを中国に戻れば使うかもしれませんよね」
あの「キッチン」と呼ばれる実験室はネット上に次々と現れる爆弾のつくり方=「レシピ」の威力を確認するためのものなのです。
「これからイスラム過激派が実際に使っている爆弾のつくり方を再現してもらいます。何を使っているかは、お見せすることができませんけれども、すべて一般の人たちが手に入れることができるものばかりなんです」(記者)
「OK?底に溶液がありますが、4、5時間すると白い結晶が溜まります」(爆発物専門家 アヴィ・イカー氏)
さらに、いくつかのプロセスを経て少量の白い粉ができ上がります。これが爆薬です。
「用意はいい?」(爆発物専門家 アヴィ・イカー氏)
「即席爆弾はつくるのも、材料を手に入れるのも、あまりに簡単なために阻止するのは、ますます難しくなってきました」(テロジェンス社 上級アナリスト マイケル・カーダシュ氏)
テロジェンス社は現在、イギリス・マンチェスターで起きた爆弾テロ事件の情報収集と分析にあたっています。