0001ばーど ★
2017/05/28(日) 18:30:45.47ID:CAP_USER9去年発足したバスケットボール男子、Bリーグの初代王者を決める27日の決勝戦では、不測の事態に備えて警備態勢を敷きました。
会場の周辺には、試合開始を心待ちにする大勢のファンたちが数時間前から集まり、Bリーグでは、危険物が持ち込まれないよう会場の入り口で入場者の持ち物チェックを入念に行っていました。
こうしたスポーツイベントなど、大勢の人が集まるいわゆる「ソフトターゲット」でテロをどう防ぐか、会場を訪れた人たちからは不安の声や対策を求める意見が聞かれました。
栃木県から観戦に訪れた40代の女性は「テロについてあまり気にしたことはなかったですが、最近、海外で起きたので少し不安です」と話していました。
また、神奈川県から訪れた40代の男性は「荷物チェックもあるので大丈夫だと思いますが、テロが起こらないよう万全の対策を取ってほしいです」と話していました。
■画像解析で不審者を事前に把握
テロを起こすおそれのある不審な人物を事前に把握しようと、最新の画像解析の技術を使い、カメラに映った人の心理状態を検知する新たなシステムの活用も進んでいます。
東京・品川区の防犯機器メーカーでは、カメラに映った人の心理状態を解析するシステムを開発しています。
メーカーによりますと、テロなどの犯罪行為に及ぼうとする人は緊張から興奮状態となり、無意識に体がわずかに震えることがあるということです。
このシステムではこの震えを分析し、感情の高ぶりが一定のレベルに達すると不審な人物と判断します。
こうした人物がカメラに映ると、画面上で赤い枠で囲み、アラーム音を出すなどして警戒を促すということです。
実際に起きた強盗事件をこのシステムで分析すると、レジを訪れた男は一見すると商品を買い求めに来た客に見えましたが、システムでは不審な人物と判断され、赤い枠で囲まれました。
そして、およそ15秒後、男は急に刃物を取り出して店員を脅し、レジの現金を奪いました。
また、4年前のボストンマラソンで爆弾テロを起こしたとして死刑判決を受けた男ら2人が会場を通りかかったところを映した映像です。
画面中央を右から左に歩いて行く2人に対し、システムが反応して赤い枠で囲んでいるのが確認できます。爆弾テロはこのあとに起きます。
このシステムは、もともとロシアで開発されたシステムですが、このメーカーが改良を重ねて精度を上げ、すでに銀行や劇場などで運用され、去年の伊勢志摩サミットでも活用されたということです。
「ELSYSJAPAN」の山内秀敏社長は「熟練の警察官や警備員に代わり、このシステムによって効率的に不審者を見つけ出すことができます。
ソフトターゲットのテロは、非常に怖いので、テロを事前に検知して抑止するという点で、社会貢献につなげたい」と話しています。
■ソーシャルメディアで予兆捉える
また、3年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、テロの予兆を捉えようという動きも始まっています。
東京・千代田区のIT企業では、イベントの主催者などからの依頼を受けて、ツイッターやフェイスブックなど120以上のソーシャルメディアに載せられた投稿から、テロの予兆と思われる書き込みがないかどうか監視しています。
大量の投稿の中から、「襲撃」や「爆弾」などテロに関連するキーワードやイベントが行われる会場の名前などを組み合わせてチェックします。
テロにつながるおそれがあると判断した場合は、投稿者のアカウント情報からわかる範囲で名前や所属、それに顔写真などもあわせてイベントの主催者側に報告し、会場の警備計画などに反映させています。
今月、イギリス中部のマンチェスターのコンサート会場付近で爆発が起きたテロ事件以降、国内のイベント会社などから数件の問い合わせがあったということです。
株式会社エルテスの菅原貴弘社長は「最近のテロリストは犯行前にソーシャルメディアで予告をする特徴が見られる。
東京オリンピック・パラリンピックに向けて需要も高まると思うので、技術をさらに進化させていきたい」と話しています。
配信 5月28日 15時02分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170528/k10010997901000.html