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富山県立山町の北アルプスの山中に墜落した小型機に乗っていた3人が勤務する、長野県岡谷市の機械製品の製造会社の社長は「全員の生還を祈っていましたが、最悪の事態となり、言葉もありません」と述べました。
この事故で、墜落した小型機に乗っていた岡谷市の小口英児さん(48)、富士見町の樋口和樹さん(22)、下諏訪町の河西勝基さん(21)が勤務する岡谷市の機械製品の製造会社、マルヤス機械が4日午後、会見を開きました。

最初に林広一郎社長が「事故直後から、全員の生還を祈っていましたが、最悪の事態となってしまい、言葉もありません。静かに、ご冥福をお祈りしたい」と述べました。

このあと3人について、上司の男性が「同じチームで仕事をしていて、プライベートでも一緒に旅行に行くなど、仲のいい3人でした」と述べました。

林社長は「ご家族も非常に落ち込んでいるので、ご意向に沿って対応していきたい」と述べていました。
河西さん 高校時代は野球部主将
河西さん(21)は入社3年目で、一緒に小型機に乗っていた小口英児さんの部下として、ベルトコンベヤーの設計を担当していました。

仕事が忙しいため、日曜日の4日も出勤する予定だったということです。

河西さんが所属する課の矢崎治課長は「河西さんはとても真面目な性格で、つらいこともあったと思いますが、頑張って仕事を進めてくれていました。高校時代は野球部のキャプテンもしていて、礼儀正しい青年でした」と話していました。

河西さんは地元、下諏訪町の広報誌の成人を祝う記事の中で、「顔晴る」(がんばる)と書いたフリップを手に持って、にこやかに写っていました。
樋口さん 仕事ぶりは熱心
樋口さん(22)は入社4年目で、一緒に小型機に乗っていた小口英児さんの部下として、ベルトコンベヤーの設計を担当していました。

樋口さんが所属する課の矢崎治課長は「樋口さんの仕事ぶりはとても熱心で、夜遅くまで働くこともあり、とても助かっていました。会社のテニスサークルにも所属していて、明るく活発な人でした」と話していました。
小口さん 穏やかな性格で面倒見よい
小口さん(48)はベルトコンベヤーの設計を担当する部署の係長を務めていました。

会社によりますと、穏やかな性格で面倒見がよく、後輩に慕われていたということです。また、小型機の操縦免許を持ち、休日に各地の空を飛んでいることは社内でもよく知られていて、同僚を誘うこともあったということです。

勤務先の林広一郎社長は「非常に残念で、ご家族のことを考えると、言葉もない」と話していました。

6月4日 17時56分

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