http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170605/k10011006541000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002

ライターの残り火でやけどをしたり、車の中に放置したライターが破裂したりする事故が、7年半余りの間に700件以上起きていることがわかり、消費者庁が注意を呼びかけています。
消費者庁によりますと、ライターに関する事故はことし3月までの7年半余りの間に722件報告され、このうち死亡事故が1件、重傷事故が22件起きているということです。

最も多いのは、ライターの内部に入り込んだ小石などの異物の影響で残り火が発生し、やけどなどの事故につながったケースで、209件ありました。
おととしには、使用後に胸ポケットに入れていた使い捨てライターの残り火で服が燃え、男性が死亡したということです。

また、直射日光が当たる車の中など、高温になる場所に放置していたライターが破裂する事故も目立っています。
国民生活センターの実験では、気温が20度ほどの屋外に車を駐車した場合、2時間半後には車内の温度はおよそ46度、直射日光の当たるダッシュボードの表面温度は80度近くにまで達し、ライターを放置すると非常に高温となり、破裂などの危険があるということです。

このほか、子どものいたずらで火災につながったケースも報告されているということです。

消費者庁は、ライターを使ったあとは火が完全に消えているのを確認することや、車のダッシュボードの上やガスコンロの近くなど高温になる場所にはライターを放置しないこと、子どもの手の届くところにライターを置かないことなどを呼びかけています。

6月5日 5時17分