検察取り調べ可視化大幅増 28年度は約8万件
産經新聞:2017.6.6 20:55更新
http://www.sankei.com/affairs/news/170606/afr1706060046-n1.html

 最高検は6日、平成28年度に容疑者の取り調べの録音・録画(可視化)を実施した件数は計7万9845件で、前年度と比べて約2万2千件増加したと発表した。
全過程と一部の可視化を合わせた数値で、実施対象を拡大した26年度から毎年増加し続けている。

 31年6月までに施行される改正刑事訴訟法では、裁判員裁判事件と検察の独自捜査事件で取り調べ全過程の可視化が義務付けられる。
7万9845件のうち裁判員事件は2763件、独自事件は92件で、全過程を可視化したのは、それぞれ約93%、約92%だった。

 検察は裁判員制度導入に向けて18年8月、可視化の試行をスタート。
大阪地検の証拠改ざん隠蔽事件などをきっかけに裁判員事件や独自事件が対象となり、26年10月からは警察が逮捕した全事件に拡大した。