インターネットの接続元を匿名化するソフトウェア「Tor(トア)」を使って覚醒剤を密売していたとして、
県警薬物銃器対策課と朝霞署の合同捜査班は6日までに、麻薬特例法違反(あおり・唆し)の疑いで、
横浜市神奈川区三ツ沢下町、指定暴力団稲川会系組員の無職の男(41)を逮捕、
川崎市宮前区野川、建設作業員の男(42)=覚せい剤取締法違反罪で公判中=を再逮捕した。

逮捕、再逮捕容疑は共謀して昨年7月21日〜今年1月5日の間、23回にわたり、春日部市内のホテルなどでパソコンを利用、
インターネット掲示板上に覚醒剤を譲渡する情報を掲載し、薬物犯罪の実行の決意をあおり、唆した疑い。

同課によると、建設作業員の男は追跡不可能なソフト「Tor」を使用して覚醒剤の販売を宣伝していた。
昨年7月、朝霞署が覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕した女性の供述から捜査を開始。
通話や書き込みの記録、防犯カメラの映像などから建設作業員の男を特定し、
今年3月、同法違反(所持)容疑で逮捕し、共犯者として組員の男を逮捕した。

県警はこれまでに建設作業員の男から覚醒剤を購入した40人を摘発。
建設作業員の男が密売人、組員の男が指示・供給役だったとみている。
建設作業員の男は容疑を認め、組員の男は「一切知らない」と容疑を否認しているという。

以下ソース:埼玉新聞 2017年6月6日(火)
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/06/07/05_.html