天皇陛下の退位を実現する特例法案は7日午後、参院特別委員会で全会一致で可決された。
9日に開く参院本会議で可決され、成立する見通し。

安定的な皇位継承策として「女性宮家」創設の検討などを盛り込んだ付帯決議案も可決された。

可決に先立ち行われた審議では、菅義偉官房長官は特例法に関し「将来の先例になり得る」と答弁した。
将来の天皇が退位する場合、同様の特例法を制定すれば退位が可能となるとの認識を示した。

付帯決議に盛り込まれた「女性宮家」創設などの検討については、「国民世論の動向に留意しつつ、適切に検討を進めてまいりたい」と述べた。
一方で菅氏は皇位継承のあり方に関して「男系男子をしっかりと引き継いでいきたい」と述べた。

配信 2017/6/7 15:48
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK07H1J_X00C17A6000000/