おととし、大阪府豊中市のマンションで妊婦をナイフで刺して殺害した罪に問われ、懲役21年の判決を受けた男が控訴を取り下げ、判決が確定したことがわかりました。

確定判決によりますと、無職の上原亮宏被告(55)は同じ階に住む妊婦の滝畠裕美さん(当時33)が自分に嫌がらせをしていると思い込み、おととし5月、自宅マンションの通路で滝畠さんの首などをナイフで複数回刺し殺害しました。

一審の裁判員裁判で上原被告は「事故と思っている」と殺意を否認し、弁護人も致命傷のけがについては、「精神障害によるパニックで記憶がなく責任能力はない」などと主張していました。
大阪地裁は殺意も完全責任能力も認定し、「精神疾患を考慮しても有期懲役刑の上限に近い刑が相当」として、懲役21年を言い渡しました。

これに対し上原被告は控訴していましたが、大阪高裁などによりますと、今月6日に自ら控訴を取り下げたということで、懲役21年の判決が確定しました。

配信 06/12 20:00
MBSニュース
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