生まれた時の性別が男性だが、心の性別が女性のトランスジェンダーの学生の受け入れについて、国立2校、私立6校の8女子大が、検討を始めたか、検討を始める予定であることが朝日新聞の調べでわかった。現時点で動きはないが、将来「検討するべき課題」と考える女子大も6割強の41あり、女子大が「多様な女子」にどう門戸を開いていくのかが注目される。

 日本の女子大はこれまで、戸籍上の女子を前提にしてきたが、性同一性障害の診断書で判断するなどの方策を検討する。米国では複数の女子大が、自己申告などでトランスジェンダーの学生を受け入れている。

 朝日新聞は今年4〜5月、全国76女子大の学長にアンケートを送り、64大学から回答を得た。回答率は84%だった。

 「出生時の性別が男性で、心の性別が女性」のトランスジェンダーの学生を受け入れるかどうか「検討している」と答えたのは、3月に検討開始の方針を明らかにした日本女子大(東京都文京区)のほか、お茶の水女子大(同)、津田塾大(同小平市)、東京女子大(同杉並区)など計5大学。また今後「検討を始める予定だ」と答えたのは奈良女子大(奈良市)、学習院女子大(東京都新宿区)など3大学だった。それぞれ1校が校名の非公表を望んだ。

 お茶の水女子大は2016年度…

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2017年6月19日7時2分 朝日新聞
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