コノミヤ違法残業 罰金50万円|NHK 関西のニュース
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170622/4501011.html

06月22日 17時40分

関西や東海地方で、60店舗以上のスーパーを展開する「コノミヤ」が、社員に違法な長時間労働をさせたとして、会社が略式起訴された事件で、大阪簡易裁判所は、社長を法廷に呼ぶなど、正式な裁判を開いたうえで、「会社は極めて悪質だ」として、罰金50万円を言い渡しました。
大阪・鶴見区に本社がある「コノミヤ」は、平成26年からよくとしにかけて、社員4人に対し、労使間の協定で決められた1か月30時間の限度を超える残業をさせていたなどとして、労働基準法違反の罪で略式起訴されました。
略式起訴の場合、通常、法廷は開かれませんが、大阪簡易裁判所は、正式な裁判を開く異例の措置をとり、「コノミヤ」の芋縄隆史社長を法廷に呼ぶなどして、審理していました。
22日の判決で、井野口攝裁判官は、「時間外労働が、週に20時間を超える社員もいて、会社は極めて悪質だ。また、労働基準監督署からあわせて31回、指導を受けたのに改善せず、刑事責任は重い」と指摘し、罰金50万円を言い渡しました。
「コノミヤ」は、「判決を厳粛に受け止め、法令を順守しながら地域社会への貢献を続けていきたい」としています。