http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170629/k10011033781000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_012

詩や評論など多彩な執筆活動を行い、ことし4月に86歳で亡くなった詩人の大岡信さんを送る会が28日夜、東京都内で開かれ、詩人の谷川俊太郎さんが自作の詩を朗読するなどして大岡さんをしのびました。
大岡信さんは現代詩を代表する詩人の1人として活躍したほか、長年、朝日新聞に連載したコラム「折々のうた」では古典から現代までの歌を分かりやすく解説し、平成15年に文化勲章を受章しています。

ことし4月に86歳で亡くなった大岡さんをしのんで、28日夜、大岡さんが教べんを取っていた東京・千代田区の明治大学で「送る会」が開かれ、関係者や一般の愛読者およそ600人が出席しました。

催しでは、長年にわたって大岡さんと親交のあった詩人の谷川俊太郎さんが2人の友情の深さを表現した「微醺をおびて」という自作の詩を披露し「おれはまた君と連詩で遊び呆けたい」などと朗読しました。

また大岡さんと交流を深め、その詩を舞台で披露してきた女優の白石加代子さんは「水底吹笛」など自身で選んだ大岡さんの4編の詩を朗読し、出席した人たちは静かに耳を傾けて大岡さんの詩の世界に思いをはせていました。

出席した60代の女性は「大岡さんが亡くなりさみしい気持ちでいっぱいですが、愛情あふれる言葉が詰まった作品を次の世代にも伝えていきたいです」と話していました。

6月29日 4時28分