【ワシントン共同】垂直な壁や天井に張り付くヤモリの足を参考にして、無重力の環境で宇宙ごみを捕まえる技術を、米スタンフォード大や米航空宇宙局(NASA)のチームが開発し、28日付米科学誌サイエンスロボティクスに発表した。

 宇宙ごみは役目を終えた人工衛星やロケットのかけらで、2万個以上あるとされる。高速で地球の周りを飛んでおり、衛星などを破損させる恐れがある。形や大きさ、材質はさまざまで捕まえるのが難しく、効果的な除去法の開発が課題となっている。

 無重力の環境を再現した飛行機などで行った実験では、最大で約400キロの重さの物をつかんで動かすことに成功した。

2017年6月29日 03時03分 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017062801001642.html
 米国の大学などが開発した装置を使い、無重力環境を再現した飛行機の中で、円筒形の物体をつかまえる様子(米スタンフォード大提供・共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2017062801001783.jpg