駒の生産量日本一を誇る「将棋の町」、山形県天童市。藤井聡太四段の活躍で空前の将棋ブームの中、ふるさと納税の返礼品として用意した将棋セットの人気も急上昇している。

 天童市は日本製の木製将棋駒の生産量9割以上を占める。市内の橋には「王将橋」など駒の名前が付くほか、歩道のタイルが詰め将棋になっている場所も。

 甲冑や着物を着た高校生を駒に見立て棋士が対局する「人間将棋」は春の天童を代表するイベントだ。

 商売繁盛や出世の縁起物とされる大型の駒「飾り駒」も名産品。藤井四段のプロ入りが決まった時、記念撮影で手にしていたものも天童産だ。

 市はふるさと納税の返礼品として駒や将棋セットを多くそろえる。

 藤井四段が公式戦最多タイ記録となるデビュー後10連勝を果たした3月から、新記録の29連勝を達成した翌日の6月27日までに、840件の申し込みがあった。

昨年同時期に比べ約2・7倍の急増。市の関連サイトには「藤井聡太君の活躍で目にとまりました」などのメッセージが多く寄せられる。


2017.7.2 15:43 産経新聞http://www.sankei.com/smp/life/news/170702/lif1707020037-s1.html