飛鳥寺の出土品から最古の真珠

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2054374701.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

奈良県明日香村の飛鳥寺でおよそ60年前に行われた発掘調査の出土品の中に、
国内の寺で出土したものとしては最も古い、真珠が含まれていたことが
奈良文化財研究所の分析で分かりました。

飛鳥寺は、6世紀末に建立された日本最古の本格的な寺です。
見つかった真珠は直径1.5ミリから2ミリ程度の14個で、中心に小さな穴が開けられていました。
およそ60年前に寺の境内で行われた塔の跡の発掘調査で、ガラス玉や武具などと一緒に出土しましたが、
いずれも劣化が激しく、材質は分かっていませんでした。

今回、奈良文化財研究所の田村朋美研究員らがエックス線などで分析した結果、
▼主な成分が炭酸カルシウムであることや
▼断面が何層にもなっていることなどから真珠と特定されたということです。

仏教では、真珠は、七つの宝「七宝」の1つとされ金や銀と並ぶ宝として珍重されてきましたが、
国内の寺の埋納品として見つかったのは今回が最も古いということです。

田村朋美研究員は、
「飛鳥寺からは古墳に埋葬していた武具が見つかるなど古墳時代の影響が強かったとみられる。
真珠が見つかったことは、初期の日本の仏教文化を考える上で貴重な資料だ」
と話しています。

07/03 17:10