【7月4日 AFP】数千万年前に恐竜を絶滅させた巨大小惑星の衝突が、地球上にカエルが集団繁殖地(コロニー)を形成するための余地を作り出したとする研究論文が3日、発表された。カエルがどのようにして世界で最も多様な脊椎動物の一つとなったかを明らかにする研究結果だという。

米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文によると、10種のカエルが約6600万年前の大量絶滅を生き延びたと考えられるという。この大量絶滅では地球上の生命の4分の3が消滅したとされる。

大量絶滅を生き延びた10種のうち、3つの主要種のカエルだけが多様化を進め、地球上で生息地を拡大し続けた。存在が知られているカエルは現在、約6700種に上る。現生種のカエルの88%では、これらの頑強な祖先の3系統にまで起源をさかのぼることができる。

論文の共同執筆者で、米フロリダ自然史博物館(Florida Museum of Natural History)の両生類と爬虫(はちゅう)類に関する分野で準学芸員を務めるデービッド・ブラックバーン(David Blackburn)氏は、「カエルは2億年以上も前から存在しているが、今日目にするカエルの大部分をもたらしたカエルの多様性の爆発は、恐竜絶滅後に初めて発生したことを今回の研究は示している」と説明。「この結果は完全に予想外だった」と続けた。

科学者らの間ではこれまで、カエルの現生種の大半は1億5000万年前から6600万年前までの間に一定のペースで出現したと考えられていた。だが今回の最新研究は、小型両生類のカエルがむしろ「爆発的増加」に近い形で他の生物の消滅によって空席状態となった生息環境になだれ込んだことを示している。


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