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[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、欧州歴訪を開始する。先の欧州訪問では北大西洋条約機構(NATO)の集団的自衛権へのコミットメントを明言しなかったが、今回は同盟関係の修復を図る機会となる。

トランプ氏はまず、ポーランドを訪問。ワルシャワで行う演説や関係国との会議では、NATOに深く関与することを表明する方針。その後、7日から20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれるドイツを訪れる。

マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は先週、「大統領は欧州との将来の関係だけでなく、環大西洋同盟の未来、つまり米国の安全保障と繁栄についてビジョンを示す」と語った。

トランプ氏の演説は、NATO加盟国との関係を立て直す狙いのほかにも、ロシアに近いポーランドで行われることや2014年のクリミア併合に続くロシアの領土的野心への脅威などを考えると、象徴的な重要性を持つ。

今回の欧州歴訪中、トランプ氏は中国の習近平国家主席と2回目の会談を行う予定。北朝鮮は4日、新たに開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実験に成功したと発表した。

さらに、ロシアのプーチン大統領とも初めて会談する。米国内では、シリア情勢や昨年の米大統領選でのロシアの介入などの問題で強硬な姿勢を取るよう圧力が高まっている。

2017年 7月 5日 5:52 PM JST