ついに「普通」の首脳会談が実現――? ドイツ・ハンブルクを訪れた安倍晋三首相と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が8日午前(日本時間同日午後)に行った会談の冒頭撮影で、握手する両首脳の後ろに日本と中国の国旗が置かれていた。外務省幹部によると、両氏の会談で写真に入る位置に国旗が置かれたのは、今回が初めてのことだ。

 ともに2012年にトップの座に就いた安倍首相と習氏。同年夏の沖縄・尖閣諸島国有化で日中関係が決定的に冷え込んだ直後の船出だった。

 そんな両氏の会談は、今回が5回目。過去4回のうち、会談の会場内に国旗が置かれていたケースもあったが、それでも撮影時に写り込まない場所に置かれていた。それは、両国の「疎遠さ」を象徴するような光景と言えた。

 両国の国旗をバックに握手でき…

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