「人間の盾」多数が犠牲に モスル、脱出者が証言
2017/7/11 9:24
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H0Z_R10C17A7EAF000/

 イラク北部モスルの旧市街では、イラク政府の「解放」表明後も過激派組織「イスラム国」(IS)戦闘員が立てこもって抵抗を続けている。イラク軍当局者によると10日現在、少なくとも約70人の民間人が「人間の盾」としてとらわれたままだ。脱出した市民らは食料も水もない極限状態や、戦闘の巻き添え被害が拡大している実態を証言した。
 「何も食べるものがなく、チグリス川の水を飲んで生き延びた」
 10日、旧市街の戦地で川沿いに広がるミダン地区から安全な地域に脱出した女性(40)はそう話すと、路上に座り込んだ。一緒に逃げた幼い子どもたちは汚れた服を着て疲れ切った表情。配られた米をむさぼるように食べ始めた。
 昨年10月にモスル奪還作戦が始まった後、ISは支配地域の市民を「盾」として軟禁し始めた。建物の地下に閉じ込められていたとの証言も報じられている。

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