ニューヨーク(CNNMoney) 米国土安全保障省(DHS)は11日、中東とアフリカの一部空港から米国へ向かう旅客機でノートパソコンなどの持ち込みを禁止している措置が、今後数日から数週間のうちには全面的に解除されるとの見通しを示した。
DHSの報道官によると、対象になっている空港からセキュリティー措置を強化したとの報告があり、米当局がこれを確認することが条件。

セキュリティー措置の具体的な内容は公表されていないが、ケリー国土安全保障長官は先月、乗客と電子機器の両方に対する検査強化が含まれると述べていた。
米当局は今年3月、中東、アフリカの計10空港から米国へ向かう便を対象に、携帯電話より大きい電子機器の持ち込みを禁止していた。

その後、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビとドバイ、トルコのイスタンブール、カタールのドーハ、ヨルダンのアンマンの各空港は順次対象から外された。
現在はエジプトのカイロ、モロッコのカサブランカ、サウジアラビアのジェッダとリヤドの各空港が禁止対象になっている。

DHS報道官は「脅威の本質に変わりはない」と述べ、全ての航空会社に対して、同様の措置を回避するためには米国外から国内へ向かう便のセキュリティー強化が必要だと指摘。
これに従わない場合は、米国便の運行停止を求める可能性もあると警告した。

配信2017.07.12 Wed posted at 11:46 JST
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