http://www.jiji.com/sp/article?k=2017071500153&;g=soc

 福島県内で最大規模の薄磯海水浴場(いわき市)が15日、7年ぶりの海開きを迎えた。2010年には約26万人が訪れたが、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で11年から休業。防潮堤の工事が終わり、海水の放射能検査でも安全が確認されたため再開した。

 同市は映画「フラガール」の舞台となったため、フラダンスが盛ん。地元の高校生が式典で踊りを披露した後、一斉に波打ち際に走った。県立好間高校3年の今野葵さん(17)は、はしゃいだ様子で「思ったよりも波が高くて冷たかった」と話した。
 海水浴場の背後には、震災後に整備された高さ約5メートルの防潮堤がそびえ立つ。市内から娘を連れて訪れた自営業安斉和為さん(49)は「朝日がきれいな場所なのに、海が見えなくなったらがっかりだ」と語った。
 福島県内の海水浴場は震災後18カ所が全て休業に追い込まれ、再開は薄磯を含め3カ所にとどまっている。

2017年07月15日12時42分

薄磯海水浴場が海開きを迎え、海に入る地元の高校生ら=15日午前、福島県いわき市
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/0170715at21_p.jpg