アナルセックスの方法を解説する若者向けヴォーグの特集で、激しい論争に
1日前 | 更新 1日前
ハフポスト日本版編集部 HuffPost Japan
アメリカの人気ファッション誌、ヴォーグの若者版「ティーン・ヴォーグ」6月号が、肛門を使った性交渉「アナルセックス」の方法を解説した特集を掲載し、賛否両方のアピールが激しくぶつかりあう論争に発展している。

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特集は「アナルセックス・ガイド」と題され、作家で性教育家という筆者、ジジ・イーグル氏によるもの。

文中で筆者は、「身体についての真実を知ることが大切だ」「知識が隠されていることは、あなたの性の健康(セクシュアル・ヘルス)や、好みを理解する助けにならない」と、情報を知ることの大切さを訴えている。また、「LGBTQの若者はこの知識を必要としている」とも指摘している。

アナルセックスは「古代ギリシアにも記述がある自然な方法」として、詳しい方法を解説する一方で、試す場合は事前にパートナーの同意を得ること、性感染症や怪我の予防のためにローションやコンドームを使用することなど、安全についての知識も掲載している。

激しい反発

しかし、この記事が公開されると、ネット上で激しい反発を表明する人々が多数現れた。

クリスチャンのメディアThe Streamは、この雑誌の企画は子供たちを「同性愛化」しようとしているものだと反発している。

なぜ人々は、我々が息子や娘たちを守る以上に、こんなにも熱心に堕落させようとするのか?立ち上がれ、母親よ父親よ!あなたのティーンエイジの娘向けの雑誌は、彼女たちを明らかに、ソドミー(肛門性交、あるいはゲイのセックスを否定的に現す用語)化させようとしている。これは、私たちの子供を同性愛者にし、非人間化しようとしているのだ。
また、母親団体「アクティビストマミー」は、ティーン・ヴォーグをたき火に投げ入れて焼く動画をFacebookに投稿し、店頭から撤去する運動を呼びかけている。

同誌では、アナルセックス以外にも、マスターべーションの方法や「セックスについて語り合おう」という企画を掲載している。

動画の中で「この本のターゲットは11〜17歳。彼らにそんなことを教えるべきではない」として、動画のシェアとともに近所のガソリンスタンドなど、販売店に対して撤去を要請するように訴えている。動画は7月19日現在で992万回再生されている。

ゲイのエディターはキス写真で反論

ゲイを公表しているティ−ン・ヴォーグのウェブ版編集ディレクター、フィリップ・ピカルディ氏は、Twitter上で、こうした批判に反論した。ピカルディ氏は、性教育によって正しい知識を得ることが、子供たちの健康を守ることにつながることを、自身の体験を交えながら以下のように説明した。

私はカトリックの高校に通い、性交渉をしてはいけないと教育された。しかし大学でHIVの感染者と寝てしまったことを話すと、彼らは安全な性交渉の方法やHIV感染とエイズ発症の違いなどを詳しく教えてくれた。その時の医師との40分の面会で、それまで受けてきた性教育以上の、自分を守るために大切な情報を得た。私のカトリックの学校は、罪深い。私たちに知識を与えないことで、危険にさらした。教育は、決して行為を推奨することではない。禁欲のみを教える性教育は、若年での妊娠や性感染症のリスクを高めることは各種の研究で明らかになっている。
そして、最後にパートナーとみられる人物とキスしているように見える姿と、レインボーの爪を見せる写真を投稿して、締めくくった。
https://pbs.twimg.com/media/DEtu_OYXsAA_ZEX?format=jpg

リンク先に燃やす動画あり
http://m.huffpost.com/jp/entry/17520990?utm_hp_ref=japan-lgbt