大阪市水道局がバブル期に9億1800万円で購入した琵琶湖西岸の山林(大津市北小松、6・1ヘクタール)の地価が、2200万円に暴落していたことがわかった。

 土地の値上がりを見込んで購入したとみられるが、有効活用できないまま約30年間、事実上放置されていた。国などに無償譲渡を持ちかけたが拒否され、今年度中に売却する方針だが、約9億円の損失が出る見通しだ。

 山林はJR湖西線西側にあり、市水道局が1988年、9億1800万円で複数の個人の所有地を購入。市の職員官舎跡地(都島区)を85年に手放した際の売却益約10億円の財産保全が主な目的だった。周辺では当時、リゾート開発が進んで地価が高騰していたといい、更なる値上がりを見込んで購入したとみられる。

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