マダニなどを介して発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染が急増している。

 7月26日までに国立感染症研究所に報告があった今年の感染者数は計51人で前年同期の約1・5倍。特に九州・山口は約2・8倍の34人に上っている。読売新聞が九州・山口各県に取材したところ、34人のうち少なくとも8人が死亡しており、識者は感染防止への対策を呼びかけている。

 マダニは体長数ミリ程度で草地や野山に生息し、血を吸うと1センチ以上まで大きくなる。SFTSはウイルスを持つマダニにかまれることでうつると考えられてきたが、昨年夏頃にSFTSを発症したとみられる野良猫にかまれて感染し、50歳代の女性が死亡した事例も確認されている。

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